【97】DNA複製装置
DNAの複製は、“複製起点(レプリケーター)”に結合した2つの“DNAヘリカーゼ”が、それぞれ複製起点の両方向にDNAの二重らせんを“ほどき”ながら進んでいく。 二重らせんが2本のヌクレオチド鎖にほどかれると、それぞれを […]
【96】筋節の長さ&張力
筋節(サルコメア)の長さは、アクチンフィラメント(細い繊維)とミオシンフィラメント(太い繊維)の位置関係で決まる。 ① 最も弛緩した状態では、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントがほぼ重ならないので、筋節(サルコメ […]
【94】染色体〜DNA
【補足】 染色体(真核生物の核にあり、酢酸オルセインや酢酸カーミンなどの染色液で染色される構造体。普段は糸状で、核内に分散しているが、分裂期には棒状に凝集する。分裂期の“X形”の染色体は、染色体の複製後/DNAの合成後の […]
【92】キネシン&微小管
モータータンパク質〈キネシン〉は、ATPを消費しながら、微小管の−(マイナス)端から+(プラス)端に向かって歩いていく。 真核生物の細胞分裂(有系分裂)では、両極から伸びてくる微小管によって、赤道面に並んだ染色体が引き裂 […]
【91】セカンドメッセンジャー
アドレナリンやインスリンなどのペプチドホルモンは、高分子のために細胞膜を通過できない。 そこで、ペプチドホルモンなどがリガンド(受容体に特異的に結合する物質)として細胞膜の受容体に結合すると、細胞内ではcAMP(サイクリ […]
【88】小腸上皮細胞
【補足】 小腸(胃と大腸の間にあたる消化管。内壁には多数の突起(絨毛)がある。グルコースやアミノ酸など様々な栄養素を血液中に吸収する。) 絨毛(小腸の粘膜側にある多数の突起。小腸内壁の表面積を広げることで、栄養素を吸収で […]
【85】小胞体とゴルジ体
【補足】 リボソーム(mRNAの塩基配列をもとにアミノ酸を連結し、ポリペプチド鎖を合成する細胞小器官。rRNAとタンパク質の複合体。) 粗面小胞体(リボソームが多数付着した小胞体。電子顕微鏡で観察すると、リボソームが付着 […]
【84】紡錘体&モータータンパク質
【補足】 微小管(細胞骨格の中で“最も太い”けれど“微小”管。タンパク質“チューブリン”が螺旋状に重合した繊維。) ダイニン(微小管の表面を、+端からー端に向かって歩くモータータンパク質。“歩く”際にはATPを消費する。 […]
【83】DNA複製フォーク
DNAポリメラーゼは、“既にあるヌクレオチド鎖(プライマー)”の3’末端に“新たなヌクレオチド”を付加することで、新生鎖を合成していく。 実際の細胞内では、リーディング鎖を合成するDNAポリメラーゼと、ラギング鎖を合成す […]
【80】競争的阻害と非競争的阻害
“競争的阻害剤”は、酵素の活性部位を基質と奪い合うことで、酵素反応を阻害する。 “非競争的阻害剤”は、酵素の活性部位以外の部分(アロステリック部位)に結合することで、活性部位も含めて酵素タンパク質の立体構造を変化させ、酵 […]
【79】ミカエリス定数
ミカエリス定数(Km)は、酵素と基質の”結合しやすさ”を表している。 ミカエリス定数(Km)は、酵素基質複合体の濃度[ES]に対する酵素濃度[E]と基質濃度[S]の割合なので、ミカエリス定数(Km)が”小さい”ほど、酵素 […]
【78】酵素反応と基質濃度
酵素の濃度[E]を変えずに、基質濃度[S]だけを変えると、“化学平衡に達するまでの時間”と“最終的な生成物量”が変化する。 全ての酵素が酵素-基質複合体となる程度まで十分に基質濃度[S]が高ければ、基質濃度[S]を多少変 […]
【77】酵素反応と酵素濃度
基質濃度を変えずに、酵素の濃度だけを変えると、生成物の量は変わらずに、反応速度だけが変化する。 【補足】 代謝(生体内の化学反応。例えば”光合成“や”呼吸“など。) 触媒(化学反応を促進または抑制する物質。) 酵素(生体 […]
【76】酵素反応と化学平衡
酵素反応が進むと、時間に伴って生成物量[濃度]が上昇するけれども、徐々に上昇は緩やかになり、やがて止まる。 一見すると反応が停止した様に見えるけれど、可逆的な酵素反応では、正反応(基質→生成物)と逆反応(基質←生成物)が […]
【69】伸長成長&肥大成長
植物ホルモンの”ジベレリン”や”ブラシノステロイド”、”エチレン”は、細胞膜のすぐ内側にある微小管(繊維状のタンパク質)の配置を決める。 微小管の配置が決まると、細胞壁を作るセルロース(繊維状の多糖類)の配置が決まる。 […]
【65】アメフラシ&慣れ
アメフラシ(軟体動物/腹足鋼/ウミウシ類)の“水管“を刺激すると”鰓“を引っ込める。 ”鰓引っ込め反射”は、"水管”からの感覚ニューロンと”鰓”に向かう運動ニューロンの間のシナプスを、興奮が”伝達”することで起こる。 し […]