『生物』
【100】脳の進化

脊椎動物(脊索動物)の神経系は、神経管が枝分かれしてできる。神経管の前端が膨らんで”脳”になり、さらに”脳”が複雑に折りたたまれて、大脳、中脳、小脳、間脳、延髄に分化する。 動物の系統ごとに、生活スタイルに応じた脳が発達 […]

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【97】DNA複製装置

DNAの複製は、“複製起点(レプリケーター)”に結合した2つの“DNAヘリカーゼ”が、それぞれ複製起点の両方向にDNAの二重らせんを“ほどき”ながら進んでいく。 二重らせんが2本のヌクレオチド鎖にほどかれると、それぞれを […]

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【87】コムギの進化

種子植物は、減数分裂で配偶子(卵細胞&精細胞)を作り、配偶子が受精して受精卵ができる。野生コムギ(2n=14)では、減数分裂で配偶子(n=7)を作り、配偶子が受精して受精卵(2n=14)ができる。 二倍体の個体(2n)ど […]

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『生物』
【86】遺伝子頻度

【補足】 表現型(個体がもつ形態や性質などの特徴。) 遺伝子型(それぞれの個体の表現型を決める対立遺伝子の組合せ。) 遺伝子頻度(ある遺伝子が、集団内の全ての対立遺伝子に占める割合。) 遺伝子プール(集団としてもつ全ての […]

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【75】窒素同化

生物は、多数のアミノ酸が結合したタンパク質、DNAやRNAなどの核酸、光合成色素など、様々な有機窒素化合物を必要としている。  植物は、土壌中の“アンモニウムイオン”や“硝酸イオン”を取り込み、窒素同化によって […]

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【71】すみ分け&食い分け

普段、アユのいない川の中流域では‥。 オイカワは、水の流れが速い川の中央部の”瀬”で、主に藻類を食べて暮らしている。 カワムツは、水の流れが緩やかな川岸近くの”淵”で、主に昆虫を食べて暮らしている。 夏になると、上流域に […]

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【70】8の字ダンス

ミツバチは、餌場(花蜜や花粉の豊富な花畑)の位置を“ダンス”で仲間に知らせている。 餌場から巣に帰ってきた働きバチは、“暗闇&垂直”の巣盤の表面で、巣から見た餌場の“方角&距離”を、仲間たちに伝えなければならない。 そこ […]

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『生物』
【59】視細胞&視物質

15秒ごとに“赤リンゴ”→“全面白”→“全面黒”と画像が切り替わります。 まず、“赤リンゴ”を15秒間見つめてください。 15秒後、“全面白”に切り替わると、どのように見えるでしょうか? 実験成功のコツは、“視線を固定す […]

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【58】前庭&半規管

”耳”は、音(空気の振動)を伝える”外耳”、骨の振動を伝える”中耳”、リンパ液の波を伝える”内耳”に分けられる。 内耳(前庭&半規管&うずまき管)を満たすリンパ液の動きに伴って“感覚毛”が動くことで、感覚細胞(有毛細胞) […]

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『生物』
【57】遠近調節

カメラや、イカやタコの眼球では、レンズ(水晶体)の屈折率を変えずに、レンズと撮像素子やフィルム、網膜などとの距離(眼球の奥行き)を変えることで、遠近調節を行なっている。  一方、ヒトの眼球は直径24mm程で、遠 […]

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『生物』
【49】ABCモデル

植物は、“芽”の中心にある未分化な細胞(茎頂分裂組織)が盛んに分裂を繰り返すことで、より高く(長く)成長する。 分裂組織の各部分が、“葉”、“がく”、“花弁”、“雄しべ”、“雌しべ”…何に分化するかは、各部で発現する遺伝 […]

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『生物』
【48】被子植物の重複受精

“花”では、雄しべの先端の“葯”には“花粉”が、雌しべの根元の“胚珠”には“胚のう”が、それぞれ作られる。 雌しべの柱頭に花粉が付着(受粉)すると、花粉から花粉管が伸び始める。花粉の内部では、雄原細胞が分裂して2つの“精 […]

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【47】被子植物の配偶子形成

“花”では、雄しべの先端にある“葯”で“花粉”が、雌しべの根元にある“胚珠”で“胚のう”が、それぞれ作られている。 多くの動物では、減数分裂で作られた単相(n)の”卵細胞(雌性配偶子)”や”精細胞(雄性配偶子)”が、受精 […]

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【46】ショウジョウバエの発生

ショウジョウバエなど昆虫の卵は、中心部に卵黄が蓄積する「心黄卵」で、「表割」と呼ばれる卵割を行う。 表割では、受精直後に核分裂を繰り返して多核細胞(多核性胞胚)となった後、胚の表面で細胞質分裂が進んで胞胚(細胞性胞胚)と […]

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『生物』
【44】局所生体染色法

イモリやカエルの胚に、中性赤、ナイル青、ビスマルクブラウン、ヤヌス緑などの色素を染み込ませた小さな寒天片を押しつけておくと、寒天片が接した部分だけを着色できる。 着色部を追跡することで、胚のどの部分が、どんな組織や器官に […]

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【43】眼の形成

“眼”の「網膜&視神経」と「水晶体(レンズ)」と「角膜」は、“誘導の連鎖”によって段階的に造られる。 ①「原口背唇部」(背側の中胚葉)が陥入すると、「原口背唇部」自体は「脊索」に分化する一方で、背側の外胚葉から「神経管」 […]

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【42】カエルの発生

カエルやイモリ(両生類)は、ヒト(哺乳類)と同じ脊椎動物ということもあり、発生の仕組みがよく研究されてきた。 哺乳類は体内受精、鳥類や爬虫類は硬い卵殻の中で発生が進むため、発生の様子を観察し難い。 一方、両生類は体外受精 […]

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【41】ウニの発生

ウニの卵は、ヒトの卵と同じように卵黄が均等に分布する等黄卵で、卵割の進み方もヒトとよく似ている。 受精卵を地球に見立てると、北極&南極が動物極&植物極、経線に沿った卵割を“経割”、緯線に沿っ卵割を“緯割” […]

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『生物』
【39】動物の配偶子形成

有性生殖では、両親の配偶子が接合することで、両親の遺伝子を受け継いだ新しい個体が生まれる。配偶子は減数分裂により、両親の体細胞のDNAの半分を受け継いでいる。 生物のよって、接合する2つの配偶子の”大きさ”や”運動性”の […]

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『生物』
【38】植生の遷移

溶岩台地のような土壌も種も根もない土地でも、風雨にさらされて風化が進み、鳥や虫に運ばれてきた種子や胞子が発芽して、植物や菌類が根付くようになる。 生き物が暮らすようになれば、枯葉や遺骸や排泄物などが徐々に分解されて土壌が […]

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