【36】染色体の乗換え&遺伝子の組換え
ヒトの体細胞は、1組23本(23種類)の染色体(ゲノム)を両親から1組ずつ、合わせて2組46本持っている。体細胞が2組のゲノムを持つ状態(複相)になるには、減数分裂で染色体数が半減し、1組のゲノムを持つ状態(単相)の配偶 […]
【32】真核生物の転写調節
真核生物の遺伝子発現は、“大変に複雑”な方法で制御されている。遺伝子発現の第一段階“転写”は、RNAポリメラーゼ(RNA合成酵素)がDNAの“プロモーター”領域に結合することではじまる。けれども、RNAポリメラーゼが“プ […]
【31】ラクトースオペロン
ラクトース(乳糖)は、ラクトース分解酵素によって、グルコース(ブドウ糖)とガラクトースに分解される。ラクトースを母乳に含む哺乳類も、原核生物の乳酸菌や大腸菌も、ラクトース分解に関わる遺伝子を持っている。 大腸菌にとっては […]
【30】トリプトファンオペロン
消化酵素、ホルモン、抗体、サイトカイン、神経伝達物質など...。生物には、“必要な時”に“必要な物質”を用意する仕組みがある。 原核生物の大腸菌も、“トリプトファンが無い時(トリプトファンが欲しい時)”に“トリプトファン […]
【29】体細胞分裂と減数分裂
体細胞分裂では、間期(のS期)に複製された染色体が、1本ずつ赤道面に並ぶ。両極から伸びてきた紡錘糸が染色体(の動原体)に付着すると、染色体はそれぞれ縦に引き裂かれ(縦裂)、両極に移動していく。 減数分裂では、 […]
【26】DNAの複製
DNAの複製は、“複製起点(レプリケーター)”に結合した2つの“DNAヘリカーゼ”が、それぞれ複製起点の両方向にDNAの二重らせんを“ほどき”ながら進んでいく。 二重らせんが2本のヌクレオチド鎖にほどかれると […]
【24】遺伝情報の発現
“DNA”を『生命の設計図』として合成された様々な“タンパク質”の種類や組合せよって、実際の生物の形態や性質(形質)が決まる。DNAの塩基配列がmRNAに”転写“され、mRNAの塩基配列がタンパク質のアミノ酸配列に”翻訳 […]
【22】原核生物のDNA複製
真核生物の直鎖状DNAが複製されるときには、“末端”があるために困った“問題”がおこる。 DNAポリメラーゼは、“すでにある”ヌクレオチド鎖(プライマー)の3‘末端にしか、新たなヌクレオチドを付加できない。そのため、ラギ […]
【21】真核生物のDNA複製
DNAをつくる“ヌクレオチド鎖”には方向がある。2本の“ヌクレオチド鎖”は、互いに逆向きに組み合わさって“二重螺旋構造”をつくっている。 DNAは、間期のS期(DNA合成期)に”こっそり“と複製されている。間期には染色体 […]
【20】セントラルドグマ
真核生物の染色体(DNA&タンパク質)は“核膜”で包まれている。遺伝情報をDNAの塩基配列からmRNAの塩基配列に“転写”する核内と、 RNAの塩基配列からタンパク質のアミノ酸配列に“翻訳”する核外とは、“核膜”によって […]
【18】光合成~光化学反応
光合成は、葉緑体のチラコイドで「光エネルギーを使って、水を分解&ATPを合成する」前半と、葉緑体のストロマで「二酸化炭素をグルコースを合成する」後半の2段階に分けられる。 光合成/前半(チラコイドでの反応)では、チラコイ […]
【17】光合成~葉緑体
葉緑体の中には、“チラコイド”と呼ばれる偏平な袋が積み重なった構造がある。 チラコイド膜の外側には、クロロフィルaを取り囲むように様々な光合成色素(クロロフィルb、カロテノイド、キサントフィル…)が張り付いていて、それら […]
【13】呼吸~電子伝達系
電子を伝達する代謝系だから“電子伝達系”。呼吸の”電子伝達系”は、ミトコンドリア内膜にある様々な”膜タンパク質”の間を、電子が受け渡されることで進む。ミトコンドリア内膜が、内側(マトリクス側)に”ひだ”状に張り出して”ク […]
【9】原核生物の転写&翻訳
原核生物(細菌類)には核膜が無いため、DNAからRNAへの“転写”が行われる場所と、RNAからポリペプチド(タンパク質)への“翻訳”が行われる場所とが、仕切られていない。 転写はされても翻訳はされない塩基配列“イントロン […]