【50】興奮の伝導

神経は、複数のニューロン(神経細胞)の軸索(神経繊維)が集まってできている。

ニューロンの構造

ニューロンの膜電位(細胞膜内外の電位差)が変化した状態(興奮)がニューロンの間を伝わることで、神経は情報を処理する。

興奮の伝導と伝達

ニューロンの細胞膜上を“興奮”が伝わることを「伝導」、ニューロンからニューロンへ“興奮”が伝わることを「伝達」という。

興奮の伝導

ニューロン(神経細胞)の細胞膜上では、”興奮“は膜電位の変化として“伝導“する。

活動電流

興奮部と隣接部分の間に“活動電流”が流れると、それをきっかけに隣接部分の膜電位が変化し、さらに先の隣接部分との間で“活動電流”が流れ…を繰り返すことで“興奮が“伝導”していく。

興奮の伝導と活動電流

【補足】

  • ニューロン(神経細胞。神経系を構成する基本単位。)
  • 興奮(ニューロンの一部において膜電位が逆転し、“活動電位”が生じている状態。)
  • 興奮の伝導(ニューロンの中を興奮が伝導する。)
  • 興奮の伝達(ニューロン(シナプス前細胞)の神経末端から、隣接するニューロン(シナプス後細胞)へ興奮が伝達する)
  • 膜電位(細胞内外の電位差。)
  • 静止電位(平常時の膜電位。通常、細胞外に対して細胞内は、−(マイナス)の電位になってる。)
  • 活動電位(興奮時の膜電位。瞬間的に、細胞外に対して細胞内が、+(プラス)の電位となる。)
  • 活動電流(興奮部と、隣接する部分との間で流れる電流。活動電流をきっかけに、興奮部に隣接する部分に新たに活動電位が生じる。)

【参考資料】

  • 吉里勝利(2018).『改訂 高等学校 生物基礎』.第一学習社
  • 浅島 誠(2019).『改訂 生物基礎』.東京書籍
  • 吉里勝利(2018).『スクエア最新図説生物neo』.第一学習社
  • 浜島書店編集部(2018).『ニューステージ新生物図表』.浜島書店
  • 大森徹(2014).『大学入試の得点源 生物[要点]』.文英堂

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